【2009年9月16日(水)追記】
TRY活動に関心を寄せてくださったみなさま、Tシャツカンパ、募金にご協力をしてくださったみなさま。
みなさまのおかげでTRYを無事やり終えることができました。本当にありがとうございました。
台湾国内を7コースに分かれて歩いてきたメンバーが合流し、台北駅前広場に到着した様子です。
台湾・日本・韓国・モンゴル・タイ・カンボジア・カザフスタンの人たちが10日間のTRYをともにしてきました。
先頭でゴールするマイクをもった女性(車いすに乗った方)は台湾の実行委員会の中心メンバーのマルコさんです。
9月9日(水)~13日(日)まで台湾に行ってきました。
翌日10日(木)のTRYゴールを出迎えるカッチャンの介助者をさせていただきました。
カッチャンは筋ジスの障害当事者で常時呼吸器を付けて生活をしています。
定期のシフトでは入っていなかった方なので事前に研修と泊まり介助に入ってある程度慣れてからの台湾渡航となりました。
9月9日(水)
朝10時前に事務所集合。そこからリフトつきワゴンに乗って関西空港へ。
搭乗前に入ったトイレに私がうっかりパスポート&搭乗券を置き忘れ、どぉーーーっと顔が真っ青になりましたが、取りに戻ると無事その場所にパスポートは置かれたままでほっと安心。
そして約2時間半のフライトで台北に到着。
この日はホテル近くで夕食・散策をしました。
はじめて来た台湾ですが、日本との違いは看板が漢字表記であることや、街の流行が日本の10年前っぽい雰囲気があることくらい。
あと中華料理、八角などの香辛料の匂いが漂うほかは日本と違和感なしの印象。
9月10日(木)
お昼前にホテルロビーに集合し、地下鉄で台北駅へ。
ここでゴールの下見をします。
ってか、TRYを歩いていた7グループのうちのいくつかのメンバーとはここで再会。
カッチャン「そぉ~っとメンバーの様子を見に行きましょう」
ということで柱の陰からメンバーたちに近づきますが、呼吸器付けて機械を背負っているカッチャン、あなたは居るだけで目立ちます(笑)。
さっそくカッチャンの姿を見つけてメンバーたちも手を振り笑顔。日焼けしてより精悍になった顔、顔、顔。
そこでしばらく話をした後、いったん分かれて昼食を摂りゴールのセッティングをしました。
強風にゴールの横断幕があおられてしまうので、急遽横断幕に切れ込みを入れて風を逃がすように工夫をしたりしました。
こうして準備万端になったところで、↑の動画のようにTRYメンバーが次々とゴールしてきました。
ある人は電動車いすで、ある人は手動車いすで、ある人は車いすを押してもらってのゴールです。
ゴールをしてからは広場の中でTRYをやり終えたうれしさがあちらこちらで爆発していました。
ゴール後のようす
各グループごとに次々とメンバーが胴上げされていました。
車いすごと胴上げされている丸刈り&黒メガネの方は日本から参加のモガちゃんです。
カッチャンは2001年・2007年の韓国TRYに参加していて、今回も日本側実行委員会の事務局でTRYの成功をずっと下支えしてこられた方です。
また出発前におこなわれた日本側の勉強合宿では校長先生役を務めていて、”教え子”が10日間無事にTRYをやりきったのかがとても気になっていました。
ゴールをした各グループをカッチャンとまわり、ひとりひとりに声をかけ、よくがんばったねー、TRY中はどうやった?など話をしていきます。
今回のTRYにはカッチャンの弟のテルくんも参加。テルくんもカッチャンと同じ筋ジスの障害がありますが、4月からは西宮で大学生活を始めた自立生活者。
褥瘡(じょくそう)ができるなどいろいろな問題がありましたがそれをクリアして今回はTRYをやりとげることができました。
この台湾渡航中に何回となくカッチャンとテルくんは話をしました。カッチャンはテルくんがTRY前よりも快活になっている様子をとてもうれしく思っているようでした。
さて。
しばらくすると、台湾の音楽にのってダンスが始まりました。
みんな思い思いに踊っています。
ゴールのときに一緒にゴールした台湾風の濃い~(笑)着ぐるみ人形も踊ります。
そして、1986年に日本ではじめてTRYをしたカドタさんがあいさつをします。それを台湾の中心者のリンちゃんが中国語に、別の方が韓国語に通訳をします。
カドタさん:私が1986年にはじめてTRYを始めたときは3人だけでした。そしていま、これだけたくさんの人がTRYに参加してくれています。みんなの顔をみてTRYをやりとげてくれてホントに良かったと思います。
TRYの元祖の人だと参加者は知っているので、話の内容はたぶんゴールの興奮で忘れていると思いますが、来てくれたことにうれしさを感じていたと思います。
で、カドタさんの話が終わるやいなや、大きなバケツの中に入っていた水風船がいっせいに投げつけられます。
呼吸器の機械が濡れると大変なことになるカッチャンたちはそれを察知してだぁ~っと逃げます(笑)。
こうして、3時間近くゴール後を駅前広場で過ごして、それから全員で夕食の会場に移動しました。
大きな円形のレストランで200人近い人が一同に会して地元の料理をいただきながらこの10日間を振り返りました。
カッチャンは地元のスポンサーになってくださった方たちと同じテーブルになりましたが、そこでもなぜかカッチャンが「校長先生」を務めていたことが知られていて、へぇ~すごいなぁと感心。
食事を取り、レストラン前でウダウダ時間を過ごしたあとは、ぜひ今晩のみんなの宿舎の小学校を見てみたいということでその小学校へ。
古いコンクリート造りの小学校の体育館、日本では卓球場のような広さの場所がTRYメンバーに開放されていました。
そこでまたカッチャンはみんなと順番にお話をします。
そこでみんなと泊まりたい気持ちもとてもありましたが、呼吸器のバッテリー充電や宿泊の難しさを考えてホテルに戻ることに。
すでに夜中1時半。地下鉄もバスも動いていません。
昼間はあれだけ喧噪に満ちた台北も、この時間になると車も余り走っていません。
で、逆に車いすにとっては車道が歩きやすいので、ええいこの際ということで、カッチャンのナビで1時間近くかけて歩いてホテルまで帰ってきました。
ホントに今日は大満足。
会いたい人には会えたし、私たちもプチTRYしたようなものですしね。
9月11日(金)
今日も昼前にホテルロビーに集合して、そこからタクシーで小籠包が美味しいというお店に。
なるほど、旅行ガイドにも載っている有名店で行列ができていました。
で、ホントに美味しい小籠包でした。シュウマイもうまかったなぁ。
そこから近くを散策したり買物をして、カッチャンと私は他の方と別れてTRYメンバーが今日泊まる「国軍英雄館」という軍が運営するホテルに向かいます。
その道中も楽しかったー!
地下鉄に乗り、いろいろなおしゃべりをしながらの移動ですから。
その国軍英雄館とホテルは最寄駅が同じで歩いて20分くらいの距離。
ですからその間を行ったり来たりしてこの日は過ごしました。
9月12日(土)
今日は早起きして地下鉄で台湾発のCIL(自立生活センター)の事務所へ。
ここで「志(こころざし)ネットワーク」という、これまで私たちが交流し、帰国後各国でCILを作った、またはこれから作ろうとしているメンバーとのネットワーク会議が行われるからです。
志ネットワーク会議
このネットワークは同じ志をもつ仲間たちの集まりで、お互いに助け合い協力し合っていこうという意義をカドタさんが話しています。
ここではTRYを振り返っての感想や反省点、これからこのネットワークをどう活かしていくかなどが話されました。
10時~16時近くまで昼食を挟んでの長丁場な会議になりましたが、カドタさんが全体の進行役になりつつも参加者が自由に意見や感想をいえる雰囲気だったのが良いなぁと感じました。
夕方会議を終えて、カッチャンとパルちゃん&ケンジェ&サミスさんとで、台北一の高さを誇る高層タワー101へ向かいます。
ここで他のTRYメンバーと合流、遅くまで食事をしたり買物をしたりして一緒に過ごしました。
日頃から会うメンバーたちですが、特にTRYという大きなイベントを終えたということもあって、カッチャンはひとりひとりのことがとても気になっている様子。
この日もバッテリーの充電ができるギリギリの時間までメンバーがとまる国軍英雄館でひとりひとりと話をしました。
9月13日(日)
国軍英雄館をでて、ホテルに帰り眠りについたのが午前2時。
午前4時には起きて帰る支度をします。
午前5時過ぎ、ホテルからタクシーに乗って空港へ。
8時過ぎの飛行機に乗って関西空港にはお昼前に到着。空港の職員さんがとても親切で、荷物のピッキングやイミグレ・税関通過もとても早くさせていただきました。感謝。
関西空港には出迎えの事務所の車が来ていてそれに乗ると午後2時前には西宮に到着しました。
はじめは5日間は長いと感じましたが、終わってみればあっという間の5日間。
介助者の仕事としては、カッチャンが筋ジス&呼吸器ユーザーであることから、マスクの調整やバッテリーの管理、寝ているときの体位交換やベッドや車いすの移乗介助などなど多少ハードではあったと思います。
でも、カッチャンとはたくさんお話できましたし、聞かせていただくこともとても多かった。
また、カッチャンの目線からTRYを見させていただいたようにも思います。
TRY本番に参加していれば、志ネットワークの会議に参加することもなかったと思うので、その意味でも今回の渡台のスタイルは良かったのではと思っています。
TRY募金(2009年7月7日(火)神戸・元町駅にて)
マモルさんが台湾の友人のことを紹介しながら募金への協力を呼びかけています。
思えば、4月に西宮に来て、5月に入ってからは募金や各種イベントで介助に入っていない時間も相当潰れました。
休みがほとんどないような感じでこの9月のTRY本番まで来たように思います。
さすがにアラフォーの身には応えました(笑)。
でも、TRYを間近に見て経験することができたように思えます。本当に良かった。
TRYに関心をよせてくださったみなさんに感謝。
Tシャツカンパ、募金をしてくださったみなさんに感謝。
TRYメンバーのみなさんに感謝。
【2009年9月9日(水)追記】
TRYメンバーのゴールを出迎える方とこれから台湾に行ってきます。
【2009ASIATRYのCM】
TRYの歴史についてわかりやすくまとまっていると思います。
【2009年8月12日追記】
みなさまにご協力をお願いしていたTシャツは目標の4000枚をほぼ売り切ることができました。
たくさんのご支援のお申し出ありがとうございます。
現在TRY本番まで1ヶ月を切り、メンバーは出発の準備などを始めています。
私は本番の歩くメンバーには入っていませんが、9月10日(木)のゴールを出迎える方の介助者という形で台湾に行ってきます。
表面には墨書タッチでTRYと書かれて、台湾という赤ハンコが押されたデザイン。
裏面は足をかたどった2009の表記デザインとなっています。
このTシャツを着て、募金活動や現地での活動を行います。
この記事では、私が実行委員会の一員として関わらせてもらっているTRY(トライ)というアジアの障害者支援運動へのご協力(Tシャツカンパ)をお願いさせていただきます。
TRY(台湾)実行委員会WEB(中国語、でもいまの最新記事はなぜか日本語でアップされています(^_^;))
http://www.vitality.org.tw/try/
TRY(日本)実行委員会WEB
http://www.cilmsa.com/09try-top.html
メインストリーム協会 http://www.cilmsa.com/ のページ内にあります。こちらもごらんになってみてください。
1986年に日本で始まりました。
障害者自身が車いすで歩いて野宿をしながら鉄道・公共施設のバリアフリーを訴える運動です。
当初は日本人が日本で行う運動でしたが、2001年・2007年に韓国で開催。
韓国の障害者が日本をはじめとするアジアの障害者とともに各地から首都ソウルまでを歩いて障害者の人権を訴える運動へと発展していきました。
2001年の日韓TRYの様子(NHK:きらっといきるアーカイブ)
http://www.nhk.or.jp/kira/04program/04_100.html
そして今年は2009ASIATRYと題して9月1日~10日まで台湾で開催します。
台湾の障害者が日本・韓国・タイ・カンボジア・モンゴル・パキスタン・カザフスタン・ネパールの障害者たちと歩きながらバリアフリーや障害者を支援する諸制度の創設改善を訴える運動を行います。
今回の日本・アジア各国の障害者・健常者の参加費用(渡航費用・宿泊費)を捻出するためにTシャツを売り、その収益を費用に充てようとするものです。
このほかに街頭募金なども西宮・梅田・なんばを中心におこなっています。
およそ4000枚のTシャツを販売して200万円弱の収益を得、街頭募金などとあわせて400万円の必要経費を集めることを目標としています。
Tシャツは白・黒の2色、S・M・Lの3サイズがあります。
生地・縫製はしっかりとしています。サイズは日本の男性SMLサイズと同じです。
売り切り終売とさせていただきます。
サイズ切れ、売り切れの際はご容赦ください。
1枚=1000円+送料200円+振込手数料
でカンパをお願いします。
振込手数料はゆうちょ銀行(郵便局)への振込にかかる費用です。
ゆうちょ銀行同士のATM送金は2009年9月まで無料です。
送料は、メール便利用で1枚あたり200円(諸費用込み)です。
複数枚の場合は送料が割安になります。
手渡しが可能であれば対応させていただきます。
私自身、目標枚数を決めて売らせていただいております。
TRYの趣旨にご理解とご賛同をいただき、Tシャツカンパをしていただけるようでしたら
メールフォーム
http://www.ktc-johnny.com/mail
までお知らせ下さい。
ご質問お問い合わせもお気軽に↑のアドレスにお送り下さい。
ご協力よろしくおねがいします。
2009年6月 管理人:じょにぃ